なぜ烏山という町の名前がついたかというと、いちばん簡単な説明は、
カラスが多かったからということになります。
でも、ほかにもカラスの多いところは、いくらでもありますよね。
あるいは、栃木県の烏山から、人が移り住んで来たから、
という説もあります。
なぜか、世田谷の烏山から、栃木の烏山に人が移り住んだという説は、
あまり聞きません。
あちらの方が、有名だからでしょうか。
でも、最近、読んだ本になるほどと思う説が出ていました。(注)
「からすやま」は、「かわらすやま」から来たものだというのです。
つまり、「川原 洲 山」です。
川原の洲の中に山があるという意味です。
確かに甲州街道をいく筋も小さな川が横切った跡があります。
府中のほうから来ると川筋の中に木の茂った小高い丘があるという風景が、
想像できます。
今の風景から、昔の風景を想像してみるのも、面白いですね。
(注)金子 勤 著 「東京23区の地名の由来」